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中小企業のM&Aは2023年上半期も増加傾向が継続
日本の中小企業のM&Aが盛んになっていると聞くけど、本当に増えているの? というご質問を受けることが多々あります。
日本の中小企業のM&Aの件数の正確な統計はありません。そこで、今年の6月までの中小企業のM&Aの件数を、2018年版中小企業白書と同様の手法で調べてみたのが次のグラフです。
この手法は、主に中小企業のM&Aの仲介業を行なっている上場企業3社(日本M&Aセンター、ストライク、M&Aキャピタルパートナーズ)が公表している成約件数の合計値の推移を把握するものであり、
この件数は氷山の一角です。
そのため、件数そのものより増減のトレンドが重要であり、そのトレンドは10年以上おおむね増加傾向にある、と言えます。
2020年と2022年は微減したものの、今年(2023年)上半期は前年比プラス8%の増勢にあり、通年での前年比増加が見込まれます。
その原因を考えるため、代表的な経済指標である各年末の日経平均株価および実質GDP成長率の推移も記載しましたが、M&A件数の推移との明確な相関関係は見受けられません。
従って、根本的な原因はやはり中小企業の経営者の高齢化であり、これが続く限りは中小企業のM&Aの件数も増加する可能性がある、と弊社は考えています。